サロンデイでのエピソード集

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サロンデイご利用者様のエピソード

エピソード7

「西陽のあたる玄関」 サロンデイリフレ大庭 ご家族様

「お父さん、まだ早いよ。」そう何度、口にしただろう。
上履きを入れたバッグを斜めがけにして玄関のドアを開け放ち、お気に入りの腕時計を何度も眺めながらいつものイスに座る父。そう、デイサービスのお迎えを1時間前から待っているのだ。
「イヤではないのかな?」
当初、少し家族は不安だったが、そんな心配はまったくいらなかった。家では寡黙な父だが、デイサービスでは、まるで別人のように、たくさんのお仲間と談笑し、歌い楽しんで過ごしていると施設の所長さんや見学に行ったケアマネさんからお聞きした。
私は、そんな極めて言葉少なめな父に言われたひと言が忘れられない。「歳をとると、みんな、お父さんのことを嫌いになるんだね。」悲しい瞳だった。どんどん歩みが遅くなっていく父に、つい「早くして」といつも言ってしまっていた愚か過ぎる自分に気づいた瞬間だった。
「お父様、94歳ご立派ですね。」
そう人から言われたことがある。でも私は思う。週3回13:00が来るのを、あんなにも楽しみに待っていた父の幸せな時間を作ってくださったデイサービスの職員のみなさまが立派なのだと。長年にわたり、父への尊厳を大切にした関わりで接してくださったからこそなのだ。
西陽があたる玄関に、もう父は居ない。だが、そこで楽しみに待ち続けた10年間の在りし日の父の姿の思い出は、私たち家族の宝物になった。
今、ちゃんと伝えたい。
「サロンデイリフレ大庭のみなさま、本当にありがとうございました。」と。

エピソード8

「自身に起きた奇跡」 サロンデイ中野島 石井様

「あれ?動く」
ある日、帰宅途中で自分の身に起きた「脳梗塞に依る右足の運動麻痺」
あれからずっと抱えていた「思う様に動けない悩み」を少しずつ改善してくれたのが、現在、週2回お世話になっているサロンデイ中野島さんです。
通所し始めた頃は、我が家に帰ると身体中が痛く、家の中を這いつくばって移動していましたが、しばらく通ったある日の家族の「おかえり、今日はどうだった?」の言葉に何の違和感も無く玄関を上がれた自分自身に驚きを覚えました。
今も、毎日、朝と夜の薬は飲み続けていますが、通い始めてからの生活は発病した時とは気分的にも変わり、最近では「手話」の本や市町村開催の手話サークルの情報等をかき集め、わずかにしびれの残る手のリハビリや本を読む事に依る文字能力のリハビリを積極的に行う様になりま した。
最初に通い始めた頃は家族への迷惑を掛けてしまっているという気持ちから、お迎えの車に乗るのが、すごく嫌でしたが自分の変化を喜んでくれている家族を見ていると、現在では車が来るのを待っている自分がいます。
本当にお世話になってよかったと思います。
「介護」とは「一人の人が蘇る事を手助けする魔法」だと思います。

エピソード1

「心のリハビリ」 サロンデイ新羽 矢野様

私がサロンデイに通うようになったのは、ケアマネさんに矢野さん向きだと思うから、行ってみませんかとのおすすめがあったからでした。両膝の人工関節置換術を受けた私のリハビリにはよいと考えてくださってのことでし た。開設間もないサロンデイ上矢部では、私の機能をしっかりとチェックして、指導員の方がメニューを作ってくださって始めました。高齢者のトレーニングというのは、体温・血圧・血中酸素・体調などをチェックしなが ら、運動の間に休みと水分補給を十分にとって、おやつまでいただきながらの三時間です。
すっかり気に入って、なじんだ頃に高齢者住宅に転居することになりましたが、このデイサービスは絶対にやめたくないと思い、ご相談したところ、転居先に近いサロンデイ新羽に連絡をとってくださり、了解を得て、安心して転居しました。来てみると、毎回十人の定員がいっぱいの盛況でした。こちらに参加して、まず感じたのは、それぞれの個性も症状も違う方達に目配りをして臨機応変に対応してくださるのは、目をみはりました。ここに来て、私が最も強く感じたことは、スタッフ全員が一人としていやな顔をされるのをみとことがないことです。笑顔で対応されると、ついこちらも笑顔になってしまいます。ここでの三時間は、身体だけではなく、心のリハビリも受けているのではないでしょうか。

エピソード2

「無題」 サロンデイ池上 鈴野様

サロンデイに入会して早や1年になろうとしております。私の楽しみは家庭菜園と洋裁ですが昨年、82才誕生日後、全てが嫌になり遣る瀬ない日々となり私がどうしてそうなったのか、どうすればよいのか分からないのです。そうしている日々が空しく不安が襲ってきました。そんなある日、クリエイト駐車場で「機能訓練サロン」と書かれた車を見て迷うことなくサロンの戸をたたきました。戸を開けるとエアロバイクが目に飛び込み、6月までに自転車に乗っていたのだからもう1度走りたいと強く思いました。体験し、内科整形医に許可を頂き、入会となり家族には事後報告になる程、前向きな気持ちでした。
9月9日送迎して頂きサロン前では所長、指導員を始めスタッフ一同の満面の笑みで迎い入れて頂きました。テーブル席へ着いてクラスメートに出会い、私と同じように悩んでいる人、頑張っている人がいることを知った時の嬉しさは一生忘れることはないでしょう。それからは月曜木曜が待ち遠しくて仕方ありません。また私は高血圧症で20年余り悩んでおりましたがサロンでは3度の血圧測定があり、3度目は下がっているのです。昨年血圧、脈拍が高くなった時にアドバイスを頂き内科で薬を替えて頂くことで大事に至りませんでした。健康チェックをして頂き心より楽しく感謝しております。また素晴らしい仲間との出会いにより心の張りを与えて頂いたことを重ねて感謝いたします。

エピソード3

「笑顔と笑顔」 サロンデイ下溝 花山様

「花山さん、お迎えに参りました。」とドライバーさんの声で、「機能訓練型デイサービスサロンデイ下溝」に出かける私です。 四年前、側弯症の手術、その後、二回の右肩の手術をしたが、私は、歩行困難となり、リハビリの生活が続いています。半年前頃、「何で私ばかりが…」と落ち込み、外出が出来なくなってしまいました。この「うつ」状態を救ってくださったのがサロンデイの指導員さんの笑顔でした。サロンデイに到着すると、所長さんはじめ、スタッフの方々が笑顔で迎えてくださり、思わず私も来て良かったという気持ちを笑顔で答えるのです。マシンを使っての訓練が始まると、「花山さん、六番のバイクご案内します。」というスタッフの大きな声、それに加えて、体調に合わせたマシンの調節で、体の負荷にならず、機能の回復を図っています。個別指導は、専門の指導員さんにより、私は、杖を使っての歩行、肩の力をつける訓練をしていただいています。メニューが終わると、皆さんに手を振って見送られます。ちょっといい気分になり、ドライバーさんと岐路につきます。
訓練を重ねるうちに、杖をついて散歩に出られるようになってきたこのうれしさは、言葉に表せない私です。一日も早く杖が無くても歩けるようになり、外出をして、孫の和太鼓の追っかけをするという目標を持ち、日々を頑張りたいです。

エピソード4

「介護予防サロンデイ岸谷に入会」 サロンデイ岸谷 藤田様

サロンデイの皆さまありがとう
①雨も風も熱中の日も送迎され感謝一ぱい
②玄関でサロンデイのお迎えを待つときめく心
③シートベルトをしっかり閉めて程よき温度
④下車すれば笑顔やさしき介護職員さん等に迎えらる
⑤おはようございます仲間と交わす笑顔の挨拶
⑥女性スタッフさんの運んで下さるおしぼりとお茶
⑦一人ずつに体調を聞いて下さるイケ面体操指導者
⑧女性スタッフ様達、何でも聴いて下さり心のケアまでありがとう
⑨もも上げ、継ぎ足、大股歩き、片足立ち等々付きそって指導下さり感謝してます
⑩マシントレーニング常に付いていて数をかぞえて「どうでしたか?」と真剣な顔の女性介護師さんに感謝
⑪その度に血圧はかり、コップのお水とてもおいしい
⑫輪に坐り他愛なきこと仲間で雑談、自宅にいればしゃべる人なし
⑬パ、タ、カ、ラ、や早口言葉の嚥下体操そして楽しいティータイム
⑭日本茶、紅茶、昆布茶、コーヒーと好みの飲物きいてくれます
⑮お別れの時は近づくお名残惜しや皆で頂くおやつは最高
⑯整理体操皆で輪になり脳活性トレーニング
⑰又来週と深いお辞儀のスタッフ様に見送らる
⑱筋力も体力もつき心晴々輝いた日です
⑲今日と言う日、他の日と違う爽快感
東京在住の息子一家、神奈川区に住む娘一家、孫達も学校クラブ活動と皆いそがしく元気に暮らしています。たまに会う一族集合の時は明るく元気な私でいたいので、サロンデイの皆々様のお世話で心身共に明朗でいられます。今の世の中介護文化の時代でしょうか。

エピソード5

「お心遣い有り難う」 サロンデイリフレ大庭 酒井様

私は今サロンデイリフレ大庭に楽しく通っている91才の寡婦です。65年苦楽を共にした主人を昨年6月に送りました。その後どうやって過ごしたのか覚えていない程落ち込みました。太陽が眩しくてカーテンを閉め、ドアの鍵は掛け、周りの方々のお気遣いを有り難く感じながら臥せっておりました。そんな状態のある日ケアマネさんから、書類にサインと、印鑑を求める電話があり、明日午後1時に来て下さることになりました。正直なところ大変気重でした。ねぎらいの言葉を戴きお茶の支度に立ち上がると「酒井さん以前より足が不自由になりましたね。娘さんが心配されていましたよ。元気を出して、もう一度リハビリに行きましょう。支援2を申請しましたから、1日でもお早く」と言って帰られました。これから一人で暮らしていくには確かに弱っている。萎えた足をどうにかしなくてはならない。その時ふと気付きました。わざわざ来て下さったのは、介護に携わる部署の方々が連絡し、動いて下さったからではなかろうか。早速有り難い援助を受けようと決めました。年令まちまち男女共学の同級生のもとに戻りました。号令に合わせ手足を伸ばし励まし合い一日一生を取り戻しました。高齢者の私どもに事故があってはならないと所長をはじめ指導員、送迎者のバスの方まで温かい言葉。転ばぬよう細かい動作に注意し見守って下さり、皆さん感謝し一日の小さな達成感に満足し帰りのバスの中は賑やかです。「また元気で会いましょう。」夕餉の匂うお宅へ一人ずつ降ろしてバスは走ります。

エピソード6

「生きる」 サロンデイリフレ大庭 谷澤様

7年間前、脳梗塞で倒れ
麻痺の残る身となり
リハビリと云う列車に乗った
そして今、希望と云う列車に乗りかえた
笑顔で手を振ってくれる人がいる
〝妹〟といってくれる人がいる
温かな視線 やわらかな眼差し
そして皆勤賞と云う駅についた
仲間も皆んな頑張っている
さあ私も顔を上げて明日をみよう
列車は走り続けている

かながわ感動介護大賞への協賛

株式会社サロンデイは、神奈川県が主催する「かながわ感動介護大賞」に毎年協賛企業として参加しています。

かながわ感動介護大賞とは? ※神奈川県HPより

急速に高齢化が進む中で、介護を必要とする方々が増加しています。その一方で、 介護従事者の確保が厳しい状況にあります。 そこで、神奈川県では、介護現場のイメージをプラスに転換し、介護従事者の社会的な評価が向上するように、介護の仕事の素晴らしさをアピールするため、神奈川発の「かながわ感動介護大賞~ありがとうを届けたい〜」を平成24年度に創設しました。介護従事者の方々が誇りとやりがいを持って働けるよう、様々な取組により応援しています。
介護を受けた高齢者やご家族、介護に携わる職員から募った「介護の素晴らしさを伝える感動的なエピソード」を毎年募集し表彰をしています。